子育て期は要注意!季節別イタチの習性と“効く”駆除タイミング

イタチの駆除は季節の習性を踏まえて「追い出し→恒久封鎖→清掃消毒→再発監視」を組み合わせると成功率が上がる。春は繁殖準備と出産期に当たり、屋根裏の断熱材を巣材にしやすい。授乳中は母子が昼も滞在するため、夜間の完全封鎖は閉じ込め事故の原因になる。日没前に光・音・臭いで“外方向の流れ”を作り、一方向ゲートで出し切るまで封鎖は仮止めにとどめる。子育て期の目安は天井裏の高頻度の走行音、細い鳴き、糞の増加、獣臭の強まりで、赤外線カメラや粉末足跡で出入りを確認してから工程を進める。初夏は離乳・独立のタイミングで、母子が夜間にまとまって外へ出る時間帯が生まれる。恒久封鎖はこの“離乳直後〜独立初期”がもっとも効く。日没前の追い出し→深夜の外方向流を2〜3晩連続で確認→日中に開口を機械固定(ステン金網・パンチング+ビス+防鼠パテ)という順で仕留めると、閉じ込めリスクを避けつつ再侵入率を下げられる。夏は高温環境で臭気・ダニが拡大しやすいが、活動が規則的になり外出の“抜け”が読みやすい。封鎖は必ず通気と雨仕舞いを損なわない構造で行い、作業後は消毒・脱臭と断熱材の汚損交換まで一気に仕上げると臭い戻りを抑えられる。秋は若獣の分散期で、新規侵入が増える。枝やツタ、物置などの“登攀ルート”を剪定・離隔し、換気口や配管周りの目の粗い網をステン6〜9mmへ更新する季節整備が効く。恒久封鎖をまだしていない場合は、台風前後の行動変化で出入りが乱れるため、雨天を避けた静穏日にまとめて施工する。冬は越冬のため屋内滞在が長く、騒音は減っても在室時間が伸びる。完全封鎖は一方向ゲートを併用しないと閉じ込めや咬み破りを招きやすいので、夜間に外方向の出入りを確認できるまで仮封鎖で運用し、日中に本締めする。通年で共通する“効くタイミング”は、日没前の準備(強光・人感ライト・短期忌避)で外出口を優先させ、連続2〜3晩の外方向流を確認してから日中に恒久封鎖する流れである。逆に“効きにくい”のは、産子直後の母子在室期、台風接近や大雨後の行動が不規則な時期、夜間の一括封鎖で閉じ込めを起こすケースで、いずれも再侵入や悪臭の温床になる。作業の鉄則は、捕獲は許認可が必要でDIYは追い出しと封鎖・衛生に専念すること、封鎖は通気と雨仕舞いを守る機械固定+可塑シールの併用とすること、封鎖前後は足跡粉・簡易センサー・録音で動静を記録することにある。季節ごとに習性を読み、離乳直後〜秋口の“抜け”を狙って恒久封鎖、冬場はゲート併用の段階運用、春の子育て期は仮封鎖と監視を重ねてから本締め――このリズムを守れば、子育て期特有のリスクを避けつつ短期間で定着を断ち切れる。


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